イランイラン(Cananga odorata)は、東南アジアに自生する樹木の花から抽出される精油で、その甘く濃厚なフローラルノートが特徴です。
リラックス系の精油として知られていますが、芳香成分の働きを細かく見ると、自律神経のバランス調整、緊張緩和、ホルモンのゆらぎケアなどに幅広く役立つ、奥行きの深い精油です。
イランイラン精油は、蒸留段階によって「エクストラ」「1st」「2nd」などのグレードに分かれます。特に上質なグレードには、以下のような特徴的な成分が含まれます。
免疫調整作用・抗炎症作用
緊張しやすい神経の過敏状態を和らげる
深いリラクゼーションをもたらすセスキテルペン系
気持ちの高ぶり・イライラ感が強い時に向く
神経系をなだめる香りの要
香りに甘さと丸みを与え、安心感を引き出す
これらの成分が複合的に働き、**「情緒の波を静める」「呼吸が深くなる」「緊張の膜がほどける」**といった体感が得られやすいのがイランイランの大きな魅力です。
イランイランの甘い香りは、交感神経の過緊張をやわらげ、呼吸のリズムを整えます。
とくに、
ストレスが続いて疲れが抜けない
気持ちの波が大きい
不安感が強く胸がザワつく
夜、心が休まらない
と感じる時に、心の緩衝材のように働いてくれます。
「緊張で硬くなっていた心身に、ゆっくり“ゆるむ合図”をくれる香り」とも表現できます。
イランイランには自律神経を整える作用に加え、末梢の血流を穏やかに促す働きがあります。
肩・首・頭まわりの過緊張
浅い呼吸による疲労感
手足の冷え
PMS・月経前のイライラや張り感
など、情緒と身体の緊張がリンクしている不調に向いています。
イランイランの特徴は「華やかさ」と「濃厚さ」。
少量でも強く香るため、ブレンドでは“1滴入れるかどうか”で全体の印象が大きく変わります。
相性がよい精油は、
ベルガモット(軽さをプラス)
ラベンダー(リラックス作用の相乗)
サンダルウッド(甘さを落ち着かせ、深みを出す)
イランイランがしっかり主役になりながらも、心地よくまとまる組み合わせです。
濃厚な香りのため、高濃度での使用は頭痛を引き起こすことがある
妊娠中は少量での使用が安心
敏感肌への高濃度塗布は避ける
適切な濃度で使うと、深いリラックスと情緒の安定をやさしくサポートしてくれます。
イランイランは、単なる「甘い香りのリラックス精油」ではなく、
自律神経・情緒・ホルモンバランスに寄り添うトータルケア精油です。
気持ちの波が大きい時や、心も身体も“ゆるむきっかけ”がほしい日に、特におすすめです。
Botanical Time
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