アロマとメンタルケアで心も身体も癒やされる、江坂の女性専用プライベートサロン Botanical Time (ボタニカル タイム)
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ボタニカルゆったりブログ

アロマのコラムはもちろん、私たちの心と体について、解剖学や健康学、女性学を絡めた豆知識も紹介していきたいと思います

ランチの後、電車の中など、少しの時間でさっと読めるものにしますので、時々、チェックしてみて下さいね


2025/12/11
ユーカリ・シトリオドラ精油|レモン香で肩こりケア・虫除けに人気のエッセンシャルオイル  

ユーカリの中でも異彩を放つのがユーカリ・シトリオドラ
レモンのような心地よい香りが特徴で、主成分はユーカリ特有のシネオールではなく、
**シトロネラール(アルデヒド類)**が主体です。

この成分が、炎症・痛み・むくみといった体の不調に非常に優れた働きをもたらします。


精油プロフィール

  • 学名:Eucalyptus citriodora

  • 科名:フトモモ科

  • 抽出部位:葉

  • 抽出法:水蒸気蒸留法

  • 主成分(目安):

    • シトロネラール:60〜80%

    • シトロネロール

    • イソプレゴール

  • 主な産地:ブラジル、インド、マダガスカル


心への作用 ― レモンのような軽さでリフレッシュ

シトロネラールの香りは、揮発速度が速く、
嗅いだ瞬間に気分をぱっと明るくする特徴があります。

  • 疲労感のリセット

  • 気持ちの切り替え

  • ストレス性の重だるさ

どこか“風が通るような”軽さが魅力です。


体への作用 ― 炎症・痛み・むくみに強い働き

アルデヒド類には炎症を抑える働きがあり、
特にシトロネラールは、次のような不調に適しています。

  • 肩こり

  • 筋肉痛・筋疲労

  • 関節のこわばり

  • むくみ

  • 虫刺され

  • 日焼け後の火照りのケア

ポイント:
炎症を鎮めながら、リンパの流れを整える働きも期待できます。


おすすめの使い方

  • トリートメント(1%以下で希釈)

  • むくみケア

  • 虫除けスプレー

  • 関節ケアブレンド(ラベンダー・ジュニパーと)

  • 心身のリフレッシュ


注意点

  • アルデヒド類は皮膚刺激があるため低濃度必須

  • 敏感肌はさらに希釈

  • 妊娠中は少量使用

  • 目元への使用は避ける



2025/12/11
「ユーカリ ラディアータとは?」呼吸器サポートに最適な特徴・効果・おすすめの使い方  

ユーカリの中でも最も“やさしい”タイプとして知られるのがユーカリ・ラディアータ
同じシネオール系ユーカリでありながら、グロブルスより香りも成分のバランスもマイルド。
そのため、子ども・高齢の方・呼吸が弱い方にも使いやすい精油です。


精油プロフィール

  • 学名:Eucalyptus radiata

  • 科名:フトモモ科

  • 抽出部位:葉

  • 抽出法:水蒸気蒸留法

  • 主成分(目安):

    • 1,8-シネオール:55〜65%

    • α-テルピネオール

    • リモネン

    • モノテルペン類(グロブルスより少なめ)

  • 主な産地:オーストラリア、南アフリカ

ポイント:
モノテルペン類がグロブルスより少ないため刺激が弱く、
その分「まろやかで優しいユーカリ」になります。


心への作用 ― やさしい清涼感で気分を軽く

ラディアータは、ミントのような柔らかい爽やかさを持つため、
気持ちを明るくしながら深い呼吸を誘導する働きがあります。

  • 気分転換

  • ストレスで呼吸が浅いとき

  • 朝のリフレッシュ

  • 集中力アップ

はっきりした清涼感がありながら“角がない香り”が特徴です。


体への作用 ― 呼吸器ケアの万能精油

1,8-シネオール系でありながら刺激が弱いため、
呼吸器のケアに非常に使いやすい精油です。

  • 鼻のムズムズ

  • 鼻づまり

  • 喉の乾燥

  • 季節の変わり目の不調

  • 風邪予防のディフューズ

家庭のレギュラー精油としてもおすすめです。


おすすめの使い方

  • マスクスプレー

  • 朝の芳香浴

  • 子ども向けの弱めディフューズ

  • 風邪予防ブレンド(レモン・ラヴィンツァラと相性◎)


注意点

  • 敏感肌の方は希釈をしっかり

  • 乳幼児の直接吸入は避ける

  • 妊娠中は少量に


グロブルスほど強くなく、でもしっかり働いてくれる。
「日常的に使える呼吸ケア精油」として最もバランスの良いユーカリです。



2025/12/11
1,8-シネオールの働きとは?ユーカリ・ブルーガムの機能性と活用術  


ユーカリ属の中でも最も代表的なユーカリ・グロブルス(Eucalyptus globulus)

アボリジニは、葉を傷の手当てや呼吸器の不調に利用し、
その卓越した抗菌・抗ウイルス作用は古くから知られてきました。

特筆すべきは、主成分である**1,8-シネオール(オキサイド類)**の高含有。
この成分が、呼吸機能のサポートに非常に優れた働きをもたらします。


精油プロフィール

  • 学名:Eucalyptus globulus

  • 科名:フトモモ科

  • 抽出部位:葉

  • 抽出法:水蒸気蒸留法

  • 主成分(目安):

    • 1,8-シネオール:60〜75%

    • α-ピネン:10〜15%

    • リモネン:5%前後

  • 主な産地:スペイン、中国、ポルトガル、オーストラリア


心への作用 ― 交感神経を整え、精神をクリアに

1,8-シネオールの清涼感は、脳の覚醒を促しながらも過度な緊張を緩めます。
「ぼんやり」「集中できない」といった状態に、意識をシャキッと整える力があります。

  • 思考のクリアリング

  • 気持ちの切り替え

  • 頭の重だるさの軽減

清涼感の強い香りですが、乱暴に刺激するのではなく、
“余計な情報を一度リセットする”ような働きが特徴です。


体への作用 ― 呼吸器のための代表精油

1,8-シネオールは、
気道の粘膜をスムーズにし、痰の排出を促し、呼吸を深めることで知られます。

期待される作用:

  • 去痰作用

  • 気管支拡張サポート

  • 抗菌・抗ウイルス作用

  • 空気清浄作用

  • 鼻・喉の不快感の緩和

季節の変わり目、乾燥の季節、空気がこもる冬場など、
一家に一本あると役立つ精油です。


おすすめの使い方

  • 芳香浴(ディフューザー)

  • 蒸気吸入(マグカップ吸入)

  • 風邪予防ブレンド(レモン・ティートリーと)

  • 空気清浄のルームスプレー


注意点

  • 6歳以下の使用は注意(1,8-シネオール含有のため)

  • 喘息の方は直接吸入を避け、弱めの芳香浴から

  • 妊娠中は少量使用


グロブルスは、ユーカリの中で最も力強い“呼吸の精油”。
空気の質を変えるような清涼感が、深い呼吸とクリアな意識を取り戻してくれます。



2025/12/04
ペパーミント(Mentha piperita)― 消化促進・鎮静・頭痛ケアに優れた清涼ハーブ  

ペパーミントは、メントールの爽快感で知られる代表的なハーブですが、
メディカルハーブとしては消化器系・自律神経・頭痛への作用が高く評価されています。
特に食後の胃の重さやストレス性の不快症状に用いられることが多いハーブです。


■ 主な有効成分と薬理作用

  • メントール(Menthol)
    ペパーミントの主要成分。胃腸の平滑筋を緩める「鎮痙作用」を持ち、
    IBS(過敏性腸症候群)のケアとして臨床的に利用されています。
    また、冷感受容体を刺激し、頭痛・偏頭痛を和らげる働きがあります。

  • メントン(Menthone)
    中枢神経に穏やかに作用し、気分をクリアにしながらもリラックス効果を与えます。
    集中力低下・倦怠感・軽い不安時にも役立ちます。

  • フラボノイド類(Luteolin 等)
    抗酸化・抗炎症作用を補助し、胃腸の炎症の軽減に寄与します。


■ 生理・臨床的な作用領域

  • 消化器系への作用
    胃腸の筋緊張を和らげ、ガスだまり、胃の張り、食べ過ぎの不快感に適します。
    食後ティーとして非常に有用で、脂っこい食事の後にもおすすめです。

  • 頭痛・偏頭痛への作用
    メントールが三叉神経系に作用し、片頭痛の軽減が報告されています。
    “頭が重い・締めつけられるような違和感”にも適しています。

  • 精神的ストレスへの作用
    神経の興奮を抑え、軽度の不安・緊張・集中力低下に働きかけます。
    冷感と鎮静のバランスが「疲れた時のクリア感」を与えます。

  • 鼻づまり・呼吸器サポート
    メントールによる清涼感が呼吸を通りやすく感じさせ、
    軽い鼻づまりや風邪の初期に利用されることもあります。


■ 味と香りの特徴

ペパーミントティーは、清涼感が高く、後味がとてもすっきりしているのが特徴。
えぐみが少なく、単品でも飲みやすいハーブです。

ブレンドでは、

  • レモングラス(消化促進)

  • ローズマリー(集中力)

  • ジャーマンカモミール(神経性胃炎)
    などと組み合わせると、目的に応じた効果をさらに引き出せます。


■ 摂取の目安と注意点

1日1〜3杯を目安に、沸騰直後のお湯で3〜5分抽出します。

※胃酸過多・逆流性食道炎(GERD)の方は症状が悪化することがあるため注意。
※妊娠中の大量摂取は避けましょう。
※乳幼児にはメントールが強すぎるので控えます。


■ メディカルハーブとしての位置づけ

ペパーミントは、
消化促進 × 頭痛ケア × 精神的クリア感
の3つを兼ね備えた、非常に汎用性の高いハーブです。

特に、

  • 食後の不快感

  • ストレス性の頭痛

  • 気分転換したい時
    などに、日常的に取り入れやすい“定番メディカルハーブ”として位置づけられています。


次回は、温める・巡らせる・消化を助ける万能ハーブ ジンジャー をご紹介しますね。


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2025/12/01
イランイラン精油 ― 情緒の揺らぎに寄り添う、深いリラクゼーションの香り  

イランイラン(Cananga odorata)は、東南アジアに自生する樹木の花から抽出される精油で、その甘く濃厚なフローラルノートが特徴です。

リラックス系の精油として知られていますが、芳香成分の働きを細かく見ると、自律神経のバランス調整、緊張緩和、ホルモンのゆらぎケアなどに幅広く役立つ、奥行きの深い精油です。


1. 主な芳香成分と作用

イランイラン精油は、蒸留段階によって「エクストラ」「1st」「2nd」などのグレードに分かれます。特に上質なグレードには、以下のような特徴的な成分が含まれます。

β-カリオフィレン

  • 免疫調整作用・抗炎症作用

  • 緊張しやすい神経の過敏状態を和らげる

ゲルマクレンD

  • 深いリラクゼーションをもたらすセスキテルペン系

  • 気持ちの高ぶり・イライラ感が強い時に向く

酢酸ベンジル/安息香酸ベンジル

  • 神経系をなだめる香りの要

  • 香りに甘さと丸みを与え、安心感を引き出す

これらの成分が複合的に働き、**「情緒の波を静める」「呼吸が深くなる」「緊張の膜がほどける」**といった体感が得られやすいのがイランイランの大きな魅力です。


2. 心への働き ― 過緊張・気疲れ・自律神経の乱れに

イランイランの甘い香りは、交感神経の過緊張をやわらげ、呼吸のリズムを整えます。
とくに、

  • ストレスが続いて疲れが抜けない

  • 気持ちの波が大きい

  • 不安感が強く胸がザワつく

  • 夜、心が休まらない

と感じる時に、心の緩衝材のように働いてくれます。

「緊張で硬くなっていた心身に、ゆっくり“ゆるむ合図”をくれる香り」とも表現できます。


3. からだへの働き ― 血流促進・筋緊張の緩和

イランイランには自律神経を整える作用に加え、末梢の血流を穏やかに促す働きがあります。

  • 肩・首・頭まわりの過緊張

  • 浅い呼吸による疲労感

  • 手足の冷え

  • PMS・月経前のイライラや張り感

など、情緒と身体の緊張がリンクしている不調に向いています。


4. 香りの印象と精油ブレンド

イランイランの特徴は「華やかさ」と「濃厚さ」。
少量でも強く香るため、ブレンドでは“1滴入れるかどうか”で全体の印象が大きく変わります。

相性がよい精油は、

  • ベルガモット(軽さをプラス)

  • ラベンダー(リラックス作用の相乗)

  • サンダルウッド(甘さを落ち着かせ、深みを出す)

イランイランがしっかり主役になりながらも、心地よくまとまる組み合わせです。


5. 注意事項(メディカル観点)

  • 濃厚な香りのため、高濃度での使用は頭痛を引き起こすことがある

  • 妊娠中は少量での使用が安心

  • 敏感肌への高濃度塗布は避ける

適切な濃度で使うと、深いリラックスと情緒の安定をやさしくサポートしてくれます。


まとめ

イランイランは、単なる「甘い香りのリラックス精油」ではなく、
自律神経・情緒・ホルモンバランスに寄り添うトータルケア精油です。

気持ちの波が大きい時や、心も身体も“ゆるむきっかけ”がほしい日に、特におすすめです。


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