何回かに分けて少しずつ「心理学」についてご紹介しています。
今日は「自我(アイデンティティ)」について書きます。
「自我」とは、自分は〇〇である!という確信です。
本当の自分(アイデンティティ)を確立するには、確固たる想いを持つことが大切になってくるでしょう。
=自我同一性
この確固たる自分が自分であるという感覚をもっている人は,アイデンティティが「確立」しているという言い方をします。
逆に,確固たる自分が自分であるという感覚があまり強くなく,自分は自分だと感じられない人は,アイデンティティが「拡散(混乱)」しているという言い方になります。
アイデンティティが問題となる時期としては「青年期」がとりあげられています。
青年期においてアイデンティティをうまく確立できるがどうかが,その人の発達において重要であると考えられています。
<モラトリアム>
エリクソンは,フロイトに始まる精神分析的な考えをもった人物でありましたが,フロイトが心理性的な部分を重視した一方で,心理社会的な部分を重視したという点で心理学に貢献した人物であります。
エリクソンは青年がアイデンティティを確立するまでの期間の事を「モラトリアム」という言葉で表現しました。
モラトリアムとは元々経済用語で、支払いを猶予するなどの意味で使われていました。
つまり、自己を確立するまでの猶予ということになります。
若い頃に性格テストや占いなどに興味を持っていたのも、モラトリアムの時期だったからでしょうか?(^^)
アイデンティティが「確立」している、と自覚している人は少ないと思いますが、アイデンティティが「拡散(混乱)」していると、自滅的になる、選択や決断ができない、対人関係や仕事がうまくいかないといった問題へとつながる危険があります。
人間は誰でも長所と短所がありますが、たとえどんな欠点があっても、それでも自分は価値のある人間だという自尊感情(セルフ・エスティーム)を持つことが、アイデンティティの確立だと思います。
自尊感情は単に人より優れているという感覚とは違います。
自分をきちんと評価し受け入れ、自分の意見をしっかり言えて自己決定できる、人間関係の中でしっかり生活していると感じることです。
Botanical Time
お問い合わせは、WEBフォームにて受け付けております。
所在地 :大阪府吹田市江坂町1-23-32 リバーボール江坂603
営業時間:10:00〜24:00
定休日 :不定休